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伏屋のづ

Author:伏屋のづ
Mail:nuderiff@gmail.com

書き殴った【おむつ・おもらしフェチ】系妄想置いてます
だいたい月一でもえないごみがふえるよ
文章も構成も壊滅的なんで重箱の隅突きなど歓迎中
萌えについて模索中なので作風も質もブレまくるよ

2016/01
>あいかわらずにほんご書けてねえ
>よかったら好きなシチュ語ってもらえるとうれしいです
@ごみばこ

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(書けたら書くかも)

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trash #024

goodnites for friends.

.■
「んーっ……やっと終わったぁ……」

 一息ついて机の上の時計を見れば、気づけば深夜0時を過ぎていた。集中して取り組んだせいか、レポートを書き終えた達成感も心地よい。
 気を抜けば、そのまますーっと穏やかな眠りに沈んでしまいそうになるけれど。

「もーちょっと……寝る準備と、あと……せりなちゃんの、チェック……はふぅ……」

 ルームメイトの平川芹那が先にベッドに入っていたのを思い出して、新里海咲も小さなあくびで眠気をこらえる。
 重いまぶたの裏に時折ちらついた心地よい夢の入り口で踏み留まることが出来たのは、知り合ってまだ二週間しか経っていないともだちのお陰だった。

「……大丈夫かなぁ、芹那ちゃん。今日も……しちゃってる、かな」

 指を組んだ両手を後ろに回して、んっ、と小さく背伸びしてから、海咲もようやく席を立つ。裾の長いワンピースタイプのナイトウェアにフリル飾りのあしらわれたナイトキャップ姿は実家にいた頃からずっと変わっていない。約束事の多い寮生活でも休日と寝る時だけは何を着ても自由ということで、他の部屋の女子生徒もみんな自分のお気に入りを着てベッドに入っているらしい。もっとも、あまりにお姫様過ぎたのは海咲だけだが、人前でもなければ着慣れた格好を恥ずかしく思うこともなかったけれど。
 今夜もいつも通り、二人が共用しているクローゼットを開き、吊され並んだ二人分の服をかき分けてゆく。
 奥の奥、箱に詰めて隠した二人分の『夜の準備』にいそいそと手を伸ばす度、喜びに弾む心に想うのは芹那のこと。

(芹那ちゃん、今日もかっこよかったなぁ……。えへへ、いつもかっこいいけど)

 芹那は海咲とちがって、人の輪の中で元気よくはしゃいで、快活な笑顔でみんなを引っ張る元気な子だ。まるで子犬みたいにじゃれ合って、もみくちゃになっても楽しそうな人懐っこさは、大人びてるとか落ち着いてるとか言われるばかりの海咲にはない、眩しいばかりの魅力があった。
 魅力的な彼女――そんな芹那と、一緒の夜を過ごすことの出来る関係にいられる幸せ。
 冷静にあろうとしても、嬉しさを隠すことなんてできないから、海咲の表情も自然と花が咲くようにほころんでしまう。

(……いいなぁ、芹那ちゃん。わたしなんか、ぜんぜんかなわないなぁ)

 芹那と比べれば、海咲はそもそも格好も雰囲気も、まるっきり正反対の女の子だった。肩までまっすぐ伸びた長い黒髪に、黒目がちな瞳。いっしょうけんめいおこってる顔を作ってみても、『ぎゃくにかわいいし』なんて芹那からも言われちゃうくらいののんびり屋さんだ。
 制服を着崩して動きやすい上に更に可愛くした芹那の着こなしなんて、ふわふわのワンピースやブラウスが普段着だったお嬢様育ちの海咲には衝撃的だったくらいだ。
 『女子力ってすごいねっ!』と瞳をきらきらさせて尊敬の眼差しを送ったら、芹那も嬉しさ満点の笑みを浮かべて、海咲のことをいっぱいぎゅーっとハグしてくれた。

(芹那ちゃんによろこんでもらったの……すっごくうれしかったなぁ……)

 思い出すだけでも、ドキドキしてしまうから、困ってしまう。同級生にも家族にも抱いたことのなかった初めての感情は、海咲にもまだよく分かってはいないけど。

(うれしいんだ、きっと。芹那ちゃんと、ずーっといっしょだから)

 白い頬をぽっと桜色に染めて、気づいてしまった気恥ずかしさに堪えられず、思わず手にした芹那の分の『夜の準備』――着替えの下着に顔を埋めてしまう。
 ぐりぐりと触れた生地に香るのは、大好きな友達がまとう香り。
 初めて知った、同世代の少女たちにはなかった、幼い自分とおんなじ匂い。
 性格も格好もちがうけど、たった一つ、ほかの誰でもない、自分と芹那だけが共有できた、友情のしるし。

 ――それは、本当は。
 誰にもいえない、恥ずかしい『秘密』だったけれど。

「……いけないっ。はやく芹那ちゃんのベッドに行かなくちゃっ」

 恋に恋した乙女心も、香りに意識を引き寄せられれば、現実にはたと気づいてしまった。
 慌てて我に返り、愛しの友のための『準備』――替えの下着に顔を埋めていた恥ずかしさをごまかすように自分で自分に言い訳しながら、海咲も自分の分の『準備』を取り出す。
 クローゼットの奥にしまっていたのは、ピンクでかわいいビニールのパッケージ。手にしたのは、その中でぎゅっと重ねられていた一枚――テープ留めの紙オムツ。
 海咲も芹那も、幼稚園就学前であろう幼い女の子が、かわいいデザインを自慢するかのように丸見えのオムツ姿で無邪気に笑っている『おねしょ用』と書かれたパッケージを見るのが恥ずかしくて、こんな風に隠してきたのだ。
 だって、それはまるで自分に笑いかけているようで。

(うぅ……やっぱり、何度見ても……恥ずかしいよおっ……)

 そんなちっちゃな子と、おんなじオムツを穿いてしまっている。否定しようのない事実を思い知らされ、顔から火が出るほどの恥ずかしさに、一瞬、からだが固まってしまう。
 そんな妄念を振り払うように、海咲は頭を小さく振って、クローゼットに背を向ける。

「……今日はおねしょ、しませんようにっ」

 切実とばかりに小さく祈ると、ぱたぱたと芹那の分のおねしょ用オムツを大事に抱きかかえながら、ベッドルームへ向かっていった。
 何もかも正反対な二人を結んだ親友の絆――おねしょのお世話を、果たすために。

.■
 物音を立てないように、ドアを開けたらそーっと抜き足差し足。うっすらと灯る部屋の隅のポールライト型間接照明、その暖色を頼りに歩いた寝室は、夜の静けさに満ち溢れていた。静かすぎる部屋の中は、小さな物音さえ大きく響いてしまう。
 だから、海咲にもよく聞こえた。真夜中が訪れるのを恋しくさせた、可愛すぎる声が。

「すぅ……くぅ……」

 昼間のおてんばなんて嘘のように、眠り姫はベッドの中で小さな寝息をたてている。
 起こさないように、そーっとタオルケットをはがしてみれば。

「……はぅ」

 露わになったのは、起きていた海咲の方が思わずぽっと赤面してしまう程の光景。
 芹那は赤ちゃんみたいに背を丸め、ちっちゃな両手を胸の前でにぎにぎさせながら、かわいく丸まっていた。活発な芹那だから、寝る時さえもスポーティだ。
 清潔な白地に爽やかなシトラスグリーンの大きな水玉が踊るドット柄のナイトウェアは、つやつやな肩や二の腕が出たキャミソールみたいなトップス。寝返りを繰り返してたせいか、お腹の方がちょっとめくれてて、かわいいおへそが呼吸と共になだらかに揺れていた。
 下は細い脚腰にはちょっと大きい、ルーズなショートパンツ――それもお尻の部分だけ、細い身体には不釣り合いなほど膨らんでいる。こっちもすこしズレていて、まるで不良少年の腰パンみたいに更にだらしなくなっていた。
 それこそ、裾から下着がチラり、顔を覗かせているのが見えるほど。
 それは海咲が胸に抱えていた二人分の紙オムツと、同じデザインで。

(うぅ……芹那ちゃん……赤ちゃんみたいっ……かわいいよおぉっ……!?)

 オムツ姿ですやすやと眠る芹那の姿は、海咲が心に描く以上に刺激的過ぎた。
 友達に向けるべきではない、イケナイ気持ち――海咲だって、そんなの痛いほどわかってる。
 でも、わかっていても、止められない。苦しくなる程の愛おしさが、胸の奥でキュンキュンって暴れてしまう。
 思わず、胸に抱いた紙オムツごと両腕でぎゅうって、押さえ込んだら。

 ――たぷんっ!

「……はぅっ!?」

 おもいっきり抱きしめた腕は、胸元に揺れた大きなふたつのお山――海咲自身のおっぱいの柔らかくも熱い弾力に、いとも容易く押し返されてしまった。ボディラインを隠すはずのゆったりとしたナイティの中でも、同級生中トップクラスを誇る乙女の発育は、恥ずかしいほど悪目立ちしてしまっている。童顔のクセに人一倍育ちすぎたせいで、体育の時はいつも揺れるし、同級生からは挨拶代わりに揉まれたり、その上どんな格好をしても「えっちだ」なんて言われてしまう、芹那にとってのコンプレックスの塊だった。
 見下ろす度に海咲の表情もしおしおにしおれている。両腕に抱えきれないほどのおっぱいを、持て余していたから。

(……芹那ちゃんみたいに、大きくなかったらいいのに)

 抱えているのは赤ちゃんの下着だし、気持ちだってまだまだお子様だって自覚してるのに、第二次性徴はそんな海咲の気持ちなんて知らんぷりで進んでいる。先月買ったばかりのブラがもうキツい位だから、その内おっぱいお化けになっちゃうんじゃないかって、洒落にもならない心配だってしてるほどなのに。
 ままならない自分の身体はどうにもやるせなくて、叶わぬあきらめを心の中でぽつりと吐いても、現実は無情。おっぱいが減ってくれるわけもなし。もみゅもみゅと揉んでる内に、同じ台詞を芹那の前でつぶやいた時の大騒ぎまで記憶に蘇ってくる。

『そんなこと言うおっぱいはこれかあっ!? そんなん言うなら海咲のおっぱいわたしに分けろーっ!? あはっ、アハハハっ!?』
(あの時の芹那ちゃんも……んふふ、かわいかったなぁ……)

 変なテンションで泣き笑う彼女に、さんざんおっぱいやお腹、それどころかほっぺたやお尻に渡るまで、お餅みたいにふにふにとつままれ、気が済むまでオモチャにされたけど。

『あ、えと、そのっ……わ、わたしのおっぱいでいいなら……芹那ちゃん、ど、どーぞっ……め、めしあがれっ……?』
「――ふぇっ!?!?
 そ、そーゆーことじゃなくてえっ!? わたしはベツにっ……ああもうぅ、みさきち、その天然ずるいよおぉ……っ!』

 ぎゅって抱いて頭をよしよしって撫でてあげたら、芹那も耳まで真っ赤な顔で驚いて、恥ずかしさから逃れるように海咲のおっぱいの中に顔をうずめて大人しくなったものだ。周りの同級生が上げた黄色い声の勢いさえ忘れられないほど鮮明で、海咲にとっても宝物みたいな記憶だ。

「えへ……にへへぇ……」

 ――思い出すだけで、我を忘れて、白昼夢の世界へとトリップしちゃうほどに。
 しあわせで頭のなかのぽわぽわがお顔にまで広がれば、一人前の淑女《レディ》を意識していた新里海咲はどこへやら。
 まだピカピカのランドセルを背負ってた頃みたく、にこにこで甘えん坊な『せりなちゃんすきすきもーど』全開に――

「……くちゅんっ」

 ――なっちゃう前に。元の世界に引き戻してくれたのも芹那だった。
 身を包む毛布を奪われたベッドの上で、ぶるっ、と大きく背中を震わせ、寒そうに身を縮めている。

「あ、ご、ごめんねっ、芹那ちゃんっ!?」

 とんだ失態で風邪でもひいたら――大好きな友人に、自分がそんな目に遭わせる訳にはいかない。
 起こさないように小さく謝って、海咲はベッドに紙オムツを置くと、芹那の身体に手を伸ばした。
 くの字に曲がった横向きの寝相では、ちょっと勝手が悪いから。

「んしょ、っと……ごめんね、芹那ちゃん。もう少しだけ、ねんねしててね」

 芹那の背とベッドの隙間に両手を差し込み、ゆっくり仰向けの体勢に運んでゆく。オムツで閉じられないもこもこおまたのあんよも、開いたまんまになるように。
 それにしても『ねんね』――なんて、まるでおしゃべりも覚束ない3才の幼児にいうような幼児語を、同い年、15才の女の子に向けて言うなんて! こっそりと試した初めの頃は、自分で自分の言葉に恥ずかしくなって一人で涙目になってしまったが、いまではすっかり、海咲にとっての秘やかな楽しみの一つになっている。
 もちろんこんなアンバランスな振る舞いに、決して慣れたわけではないけれど。

(だって……ぎゅって抱っこしてあげた時の芹那ちゃん……赤ちゃんみたいで……かわいかったんだもんっ……)

 じわり――心の奥に染みたウェットな想いが、指先まで走る甘くてふわふわな震えに変わる。つられちゃダメだって、ぎゅってにぎって、がまんして。高いジャンプ台からプールに飛び込む時みたいに、覚悟を決めた。
 イメージや白昼夢なんかじゃない、ホンモノの芹那の身体――オムツで膨らんだショートパンツに手をかけて、恐る恐る、壊れ物を扱うくらい慎重に、そーっと、そぉ……っと、下ろしていく。

「はぅ……あぅ、うぅ……はぅう……っ」

 でも、たった1ミリずらすだけで、胸の奥が強烈なノックに襲われてしまう。途方もない罪悪感と暴走した慕情がふっとーしそうな頭の中でぐるぐる巡り、堪えようと手を止める度に、思わずくらくらと酔ってしまう。
 もちろん海咲だって、興奮と正気の境界線上で必死に踏みとどまろうとした。でも、芹那のパンツを下げれば下げる程、隠してきた中身は次第に露わになってしまう。進めば進むほど、恥じる自分は状況によって次々に追い詰められていく。
 そして、相対したリアルで――

「しちゃ……って、る。芹那ちゃんの、おむっ……つ、おねしょっ……あったかい……っ」

 熱く燃えた吐息に灼かれ、こぼれた言葉も遮られた。
 ショートパンツの中ですらその形を強烈に主張していた芹那の紙オムツは、まるで海咲のおっぱいみたいに、たぷんと重たくなっていた。そっと手のひらに載せるように触れるとまだほのかに感じたぬくもりは、ほんの数時間前にベッドに入った芹那の失敗の証に他ならない。

(あ……今日は、おむつから漏れてない、んだ……ふふっ。芹那ちゃん、いいこいいこ)

 容姿も顔つきも海咲よりも年上にみえるほどしっかりさんのクセに、芹那は寝相が悪い上に寝付いて2、3時間でオムツの中を大洪水にしちゃう子だ。今夜もお尻から愛らしいハート柄が踊るフロントまで、おねしょ用のパンツ型紙オムツは薄い黄色で隅々まで染め上げられていた。おねしょのせいでもこもこになったオムツに阻まれ、閉じられなくなった両脚は、足首に絡まるショートパンツのせいでひし形を描いている。
 無意識の内に自然と赤ちゃんのオムツを替える前の準備体勢になっている辺り、産まれてからずっと『オムツを穿かなきゃ夜も寝られない女の子』特有の恥ずかしいクセは、同類である海咲にとっても他人事じゃなかった。

(わたしも……こんな風に、おむつ……おねしょの度に、替えられてたんだよね)

 ぷくぷくに膨らんだクロッチ部分には、二本の鮮やかな青い線がお尻から前まですっと浮かび上がっていた。
 『おしっこお知らせサイン』――本来ならばちっちゃな子が自分のおもらしをお母さんに知らせて褒めて貰うための印だ。でも、すやすやと眠りながらオムツをぐっしょりにしちゃう海咲や芹那には、折角のサインも自分で気付くことはなかった。海咲と芹那にとって、それはトイレトレーニングを始めた頃の赤ちゃんよりもおしっこの躾けが出来てない、幼稚な子のための恥ずかしいお漏らしっ子だっていう証明でしかない。
 一人で悩んでいた時は、それは絶望の徴《しるし》だった。
 でも、二人なら逆に愛おしささえ感じてしまうから不思議だ。

(きっと今夜も……芹那ちゃんみたいに、気付いた時は……ぐっしょりなんだ、わたしのも……)

 ほんの僅かな期待が燻っていたから、寝室に入った時点ではまだ海咲もオムツを穿いてはいない。でも、イメージすれば今の芹那と海咲が逆転した姿なんてすぐ描ける。その気恥ずかしさで思わずもじもじと太ももをすり合わせてしまったけれど、同時にちょっとだけ、照れたような笑顔がこぼれてしまう。
 してあげること、してもらうこと。そのどちらもが嬉しいから。

「はい、芹那ちゃん……おねしょおむつ、ないないしようねー……えへへっ!」

 おままごとみたいだってくすくす笑いながら、海咲は芹那のおねしょオムツのサイドギャザーに手をかけた。
 破る時は、そーっとそーっと。たっぷりとおしっこを吸った吸収体からベッドに漏れ出さないよう、丁寧に。
 それはまるで、きらびやかな包装紙に包まれたクリスマスプレゼントを開けることさえ楽しむような手つき。
 右が終われば、次は左。飴細工を形作るのにも似た繊細さで、白くて細くてちまっこい指で、おそるおそる。
 最後まで、破りきった瞬間。

 ――どさっ。

「……っ! はぅ……っ」

 ――ベッドの上に、静かな重みの音が響く。
 瞳に飛び込む光景に、海咲も息を飲んでしまった。

(ダメだ、わたし……おねしょの芹那ちゃん……可愛すぎるよぉ……っ)

 己に律した友情と信義、暴走する母性と慕情――駆け巡る二律背反《ダブルバインド》に、目には涙、口元は緩み、海咲の顔も嬉し泣きみたいに定まらない。不意打ちに訪れた瞬間は、少女一人を感情の坩堝に堕とすには十分過ぎた。
 芹那の大尿量の自重に耐えられず、オムツは弱々しい海咲の手を離れ、落ちるように自然に開かれてしまった。
 中では吸い取りきれなかったおねしょがオムツの中に浮かんでいて、まるできらきら煌めく黄色い海と化していた。
 そして、ギャザーの堰で囲まれたおねしょオムツの上には。
 玉の肌に雫を浮かべ、熱っぽい赤みに彩られた――芹那の『あかちゃんみたいな』おまたが、産まれたままの姿を見せている。
 すやすやと健やかに寝息を立てた少女は、まだ少しあどけなくても、凜々しくて格好良くて――お姉ちゃんみたいな友達だった。そんな芹那が、夢見るままにたっぷりと漏らしたおねしょオムツを、ちんちくりんで弱々しい、海咲の手によって替えられるのだ。
 新しいオムツに――また朝になれば、重症のおねしょ癖でパジャマの中でずっしりと重くなるに、決まってるから。
 まるで手のかかる赤ちゃんと同じ……ううん、産まれてからずっと、夜のオムツが取れないのは、赤ちゃんだから。

「えへ……っ……えへへっ……。芹那ちゃん、こんなにおねしょしちゃって、いけないんだぁ……」

 ――むかし自分がそう言われながらオムツを替えられた時は、泣きながらいやいやをしたクセに。
 口をついて出たイジワルが、海咲の背筋をぞくりとさせた。嬉しさが頭のてっぺんまで駆け抜けてしまう。
 家族にも同級生にも、誰にも見せられないような、えっちでへんたいで、いじわるなおねえちゃんの顔になって。
 両脚を掴んでお尻を高く上げると、濡れた芹那のオムツをさっと抜き取り、ベッド側にあったウェットティッシュで、さっ、さっ、と拭き清めていく。

「ん……んぅっ……えぅ……」
「気持ちいいでちゅかぁ? ふふっ……芹那ちゃん、赤ちゃんみたいでかわいいですよー……うふふっ」
「んぁあ……うぅっ……」

 意味を持つ言葉を覚える前、赤ちゃんは感情を鳴き声で表現する。小さなねごとは、まるでそんな喃語に似ている。オムツ替えの時の芹那は、身体の大きな赤ん坊と錯覚してしまうほど、庇護欲を誘うばかりの可愛さに溢れていた。海咲があやすようにからかえばむずがるように可愛らしく鳴くし、持ってきた新しいオムツの上につやつやのお尻を落としてあげれば、自分からオムツを当てて貰いやすいように、おまたを開いてくれるほどだ。

「オムツあてて欲しいんだぁ……? うふふ、芹那ちゃんったら……ほんと、おむつの赤ちゃんですっ……!」

 誰よりも先を駆け抜けた芹那の後をついて行くのは、頼れる彼女に引っ張ってもらうのが安心だったから。でも、それが当然だと思っていたのは昼間に限ったことらしい。

(いつも元気な芹那ちゃん……お姉ちゃんみたいな芹那ちゃんのお世話、してあげてるんだ、わたしっ!)

 高嶺の花を手中に収め、その上人間が秘すべきタブー中のタブー――おしっこのお世話を、自分が握っているのだ。
夜中生まれ来る征服欲が、淑女として育てられ、淑女として生きる筈だった海咲の精神に大きな変革を起こしていた。
 当ててあげた芹那のおむつの前を優しく撫でて、にまにまと多幸感溢れるダメダメな笑みをダダ漏れにするほどだ。

「えへへぇ、これでもう安心ですよぉ~……。オムツの芹那ちゃん、おねしょも安心、なんて。うふふっ」

 だが――自分のことを棚に上げてしまう隙は、巡り巡って因果応報、驕る本人に必ず帰ってきてしまうもので。

「……もぉ」

 オムツ交換を終え、有頂天に浸っていたのもつかの間。
 牧場の牛みたいにのろくて長い声で、お調子のりな気分も我に帰らされてしまった。

「ふぇっ!? せ、芹那ちゃんっ!? お、おお起こしちゃったっ!?」

 反動で血の気も一気に冷めてゆく。自分の振る舞いを思い出し、恥ずかしさでしどろもどろになってしまう。
 声の主は、横目でちらり。はかせて貰ったオムツのお尻を自分の手でさわさわと撫でながら。

「………………みさきちの、イジワル」
「ふぇえぇっ!?」

 ぷいっ、と横を向いた芹那の態度で、天国から一気に真っ逆さまに落ちる羽目になってしまった。
 抱えた秘密は、自分も同じなのに。せっかくわかり合えた相手なのに。それを……自分から裏切るなんて。
 不実と背信の重みに堪えかね、感情の針は後悔から絶望にまで一気に振れてゆく。

「ご、ごめんねっ、芹那ちゃんっ、わ、わたわたっ、わたしっ、芹那ちゃんにいっぱいイジワルしちゃってっ……」

 涙ながらに……謝っても許してはもらえないかも知れないけれど。
 でも、芹那を傷つけてしまったこと、それが海咲自身も悲しくて、精一杯の言葉を――

「……こら、泣くな。怒ってないよ、大丈夫っ、よしよしっ、みさきち、泣かなくていいよー」
「えぐっ、芹那、ちゃあんっ……」

 告げるよりも早く、芹那の方が一枚上手だった。
 ベッドから上体を起こし、ぐずぐずの泣き虫になりそうな海咲をぎゅっと抱いて、背中をぽんぽん叩いてくれた。流れるような動作と慣れた手つきは、妄想に浸るようなごっこ遊びなんかじゃなくて、本物のお世話焼きお姉ちゃんの経歴に裏打ちされた堂に入ったスキルだ。

「……お、怒って、ないですか? わたし、芹那ちゃんのこと……そのっ……」

 おどおど怯えて、上目遣いでご機嫌伺い。さっきのお姉ちゃん気取りが恥ずかしくなる位の気弱な自分に戻ってしまった海咲の顔に、芹那が頬を寄せて更にぐりぐりと、子犬を可愛がるように身体を重ねてから。
 ほっぺを両手でふにゅんと挟み、芹那の正面を向くように目線を合わせてきた。
 まっすぐ、逃げ場さえ与えてくれない視線に射貫かれ、まるで蛇に睨まれたカエルになる。

「あ、あうあうあうっ……!?」

 あわあわと口をぱくぱくさせ、海咲も言葉にならない抵抗を口にしようとした、けれど。

「んーん、全然。それどころか……ありがとね、海咲。わたしのおねしょオムツ、替えてくれてっ」

 堂々と、かっこよく。
 それでいて、顔をくしゃくしゃにした無邪気な子供みたいな芹那の満面の笑顔を前にしてしまったら。

「……芹那ちゃんっ!」

 そんなの、海咲だって逃げられるわけがないにきまってる。
 思わず、彼女の胸に飛び込んでいった。いっぱい甘やかされて、可愛がってもらうために。


.■
 すべてを託すみたいに投げ出した身体は強く抱きしめられてしまって、手も脚も、力なんて海咲からぜんぶ流れ落ちてしまった。
 立場逆転、そっとベッドに寝かされたら、芹那をただ見上げることしか出来ない。
 それはある意味期待通りではあったけど、興奮はいつだって想定外に昂ってゆく。
 
「あ、あのっ……せ、芹那ちゃんっ……この格好、そ、そのっ……み、見えちゃうっ……!?」
「えー、みさきちだってさっき見たでしょー? わたしのおねしょオムツ……恥ずかしかったのにぃ……」

 それなのに、芹那はそれがまるで当たり前のことみたいに、海咲の身体に手を伸ばしていく。
 手際よくショーツを脱がしていく手つきに肌が粟立ち、触れられただけで恥ずかしさで沸騰しそうな程熱くなってるのに。
 自分の狼狽がバレるのが恥ずかしくて、必死に繕ろうとしても、やっぱり芹那は一枚も二枚も上の子で。
 
「そ、それはっ、オムツ替えるのに必要で」
「寝てるわたしのこと、赤ちゃんあつかいしたっ」
「はぅっ!?」

 冷たい夜の空気に当てられて、冷えていく海咲の丸裸の脚やお尻を、いつもみたいな他愛ない軽口を交わしながら扱っている。
 揃えた両足を大きく持ち上げて、浮いたお尻の下に開いたテープ止めオムツを敷いてゆく作業は、赤ちゃんのオムツ替えと何も変わらない。
 裸なら一緒にお風呂だって入ったし、おねしょの秘密だってとっくの昔に共有してる。
 ――それなのに。

(オムツ……あてられてる……。わ、わたしっ……芹那ちゃんの、赤ちゃんにされちゃってるよぉっ……!)

 王子様みたいに凛々しい彼女に、おしっこのお世話をしてもらえてるなんて!
 夜のオムツが取れないおっきなオムツっ娘を、やわらかな紙オムツで優しく受け止めてくれる――
 そんなイメージで、海咲も目の前にあった大好きな友人の顔さえ、まともに見れなくなっていた。

(す……き。すきっ、すきだよっ……芹那ちゃん……わたし、すき、すきっ……)

 きっと芹那の前じゃなかったら、親指だって吸ってしまえてただろう。
 甘えたがりな気持ちが海咲の胸の中にじわぁ……と、暖かく広がってゆく。
 母親が赤子の振る舞いに庇護欲を誘われるのなら、赤ちゃんだってきっと、お母さんを求めずにはいられないようにできているから。
 心の中であふれた、『すき』の言葉が止められなくなる。
 願わくば、もっと甘えたい……好き好きって、愛してほしい……
 過剰な慕情に身を焦がし、切なすぎて苦しくなって。
 手を伸ばそうとした――その刹那。

「その上、海咲……なんかえっちだったしっ……」

 芹那の表情が、少し憂いを帯びた――ように、見えた。
 ただ見えただけでも、十分だった。
 切迫する恋しさとは相反する雰囲気は、すっかり赤ん坊みたいな甘えたがりを再発してた海咲に、底知れぬ不安を引き起こしてゆく。

「ごめん、なさい……お世話なのに、わたし……っ」
 
 確かに見たはず――いや、ほんの一瞬、だったのか。

「あぁもう、怒ってないって言ってるのにー。海咲っちゃんはほんと泣き虫さんでちゅねえ。
 これは……んふふっ。いつものが必要かなぁ?」
「わぷっ!? 芹那ちゃ、んーっ……えぅっ……」

 愛して欲しいと必死に懇願する海咲に、芹那はまた元通りの明るさを見せて。
 おどけて笑って、オムツを当てる手を止めたかと思うと――ベッドに仰向けになっていた海咲の上に、雪崩れ込むように身体を重ねてきた。
 突然の来襲には、身体だって準備も出来てはいない。さっき抱きしめられたばかりの強くてしなやかで絞まった体躯が、また海咲の力をその足の指先に至るまでことごとく奪ってゆく。
 そして、身動きが取れないのであれば、芹那の蹂躙を止めるものなど何もないから。

「えっちなみさきちにはおしおき♪ ――の前に、オムツ替えてくれたごほーびだよっ♪
 えへへっ、ありがとのちゅー、いっぱいしちゃうからっ……んっ♪」

 ほっぺに、首筋に、まぶたに、耳元に――そして、くちびる、舌を絡ませるほど、深く、深く。
 降り注いだキスの雨は、いつしか互いの味を確かめ合うような、貪るだけの交歓に変わってゆく。

「あむっ……ん、んふーっ……れぅっ……くちゅ、んっ……せり……な、ちゃぁん……っ」
「ちゅ、ちゅむっ……はふっ、んんっ、ちゅっ……ふふっ。みさきち、かぁいいっ……♪」

 目の前、それ以外何も見えないほど近い距離で、凜々しさに輝いていた黒い瞳が荒い息遣いと共に揺れていた。その美しさに囚われている内に、重ねた唇を離すのも惜しいのかガツガツと貪られてゆく。
 でも、愛されているのは、自分の方なのに。
 キスの度に情けない表情を晒す海咲の顔に、芹那はまるでクロールの息継ぎみたいに短い吐息で熱を吐いていた。
 いつもは凜々しくて素敵な女の子が、パジャマの下は紙オムツだけなんて姿で自分を求めながら気持ちよさそうに蕩けている姿は、なんだかとっても不思議で。

「ふぇっ……?」

 なんで? ……なんて言葉は、頭の悪い子全開な、間抜けな声にしかならなかった。
 半開きの口からは涎がちょっとこぼれてしまったから、閉じ忘れた口から出てた舌でぺろりと舐めた。
 ただそれだけ――何が悪かったのかは、分からないけれど。

「……っ」

 ただそれだけで、海咲を見下ろしている、芹那の顔が一変してしまった。
 驚きに目を丸くして、キョトンと、その場で固まったかと思うと。

「ずるいよねっ、ほんとっ! そんな顔、されたらっ……。
 わたしだって……もっとちゅー、したくなんじゃんかぁっ……とりゃあっ!」

 口元がうにゃうにゃ動いて、頬はかぁあっと、焼きリンゴみたいに朱に染まって。
 まるで迷子になったちっちゃい子がお母さんを見つけた時みたいに一直線で――!

「ひゃぅうっ!? せ、芹那ちゃっ!? んむっ……ぢゅっ、ん、んっんっんんっ!?」

 がばぁっ、と、のし掛かられてしまった。突然の混乱に感じる事が出来たのは、さっきよりも熱くて強くて乱暴なキスの勢いだけ。

 ――じゅっ、くちゅっ、れろっ、ちゅ、じゅっ、んちゅっ……!

 ごきゅっ、ごきゅっ――体中の雫を全て飲み干されそうな暴食。
 指が、お腹が、足が、髪の毛が。触れた先から肌がぞわぞわして、気持ちまでがくがくと震えだす。
 お腹の中がきゅんきゅんうなって、足の指先をぴんっ! と張っても昂ぶりが止まってなんてくれなくて。
 それどころか、もっと、もっと、気持ちわるく……いや、わけ、わかんなく、なって。
 友達の前なのに、自分でいられなくなる。おかしくなっていく。ダメになっていく。
 それどころか……まだ、眠りについてもいないのに。

「ぇあ……あ、あぅんっ……えぐっ、えうっ……」
「……あ。ご、ごごごごごめんね海咲っ!? わたし、やり過ぎちゃった――!?」
「ひがっ……ちが、うのっ……わ、わたひ……ちゅーでっ……」

 情けない身体が、わがままに訴え始めてしまう。
 おしっこがでるよ、おしっこしたいよって――。
 おトイレなんて、一人で出来て当たり前なのに。
 びっくりするくらい焦って、心から心配してくれた芹那に言うのは、本当はとっても恥ずかしくて、死にたくなる。
 でも――出て行くものを留められるなんて、海咲にはもう、出来なかったから。

「――で、出ちゃいそうに、なっちゃったのっ……お、おもらひっ……」
「大変だあっ!? トイレ行く!? 我慢できる!? あ、動かしちゃダメだよねっ!?」
「も、もうっ……む、ムリ、みたひっ……ふへっ、ふへへぇっ……」

 ごめんなさいも、バカみたいなえっち声になってしまった。
 おっぱいばっかりおっきなクセに身体はちっちゃいお子様だから、大好きな友達に醜態を見せてしまった罪悪感も、すぐに抱えきれなくなる。
 剥き出しになった下肢――ちょっと太めなぷにぷにの太ももに囲まれた桃肌の三角洲、そこに刻まれた柔らかくも清らかな一筋から、石清水のようにじわりと滲む雫が玉を結ぶ。つぅ……っと足回りを伝い零れた先で、ふにふにのお尻を受け止めている紙おむつの白を薄いレモンイエローの水玉となる。
 その感触――お腹からじょわじょわと溢れることを予感させた排泄衝動と、肌をじくじくと汚すお漏らしの嫌悪感に、いよいよ赤子のように我を無くして泣き出してしまいそうになって――それなのに。

「……わかったっ。海咲、ちょっとだけ我慢してるんだよっ」

 芹那は、そんな海咲に、毅然とした態度で向き合ってくれた。
 さっきまでの獣みたいな求め方してたえっちな子はもういなくて、凜々しくて格好よくて、頼らずにはいられない乙女の園の王子様に戻っていた。
 のし掛かっていた身体からバネのように飛び起きて、その勢いのまま、途中だった夜のオムツ当てをあっという間にこなしてゆく。

「ごめ、なひゃっ、わ、わたっ、おっきな子のクセにっ……赤ちゃんみたいっ、おむつ、おもらしっ……!」
「ごめんは後で聞くし、そもそもわたしが暴走したからで! ――ほら、これで大丈夫っ!」

 そして……テープ式のオムツが、静かな布すれの音を立てながら、海咲の腰周りを包むように形作られて。
 安心した途端、お腹に力を入れて必死に留めようとしたお漏らしが、更にオムツの中に広がってしまった。 
 もう、絶対に止められなかった。一度流れ出したお漏らしを海咲が止められたことなんて一度もなかった。
 尿道を駆け抜けた開放感は徐々に強く激しく理性を押し流しにかかっている。お尻に広がっていく熱い奔流にも、その温度にさえ酔ってしまいそうになる。
 気持ちも意思も、何もかもが衝動に押し流されていくまえに。

「芹那ちゃんっ、せりな、ちゃぁんっ……だっこっ、だっこしてぇっ……」

 海咲は、両手を伸ばした。目の前の愛おしい友に。
 全てを受け止めてくれる母の存在に、身を託して、赤子のままに還ってゆく。

「うんっ、おいで、海咲っ! ぎゅーってしてあげるから……わたしも、みさきちとおんなじ、おむつっ子だから――大丈夫、いっしょだからっ!」

 両手一杯広げて、今度は優しく抱きかかえてくれた芹那の腕の中で。
 海咲は、自然と身体を縮めて、抱かれやすい為の体勢を作った。

「ぐずっ……えぐっ、ふぁ、あぁ、ぇあうぅうっ……あ……あぁ……ふぁあぁああぁっ……!」

 それが一番、自然に上手に甘えられる姿なのだと産まれた時に覚えていたから。
 泣き声をあげながら流れ出したお漏らしは、止まるのをわすれたかのように、オムツの中を暖かくさせてゆく……。

 ……。

「……よしよし、みさきち、がんばったね」
「ごめ、なしゃっ、ひっ、ぐずっ、おもっ、おむつ、せりなちゃんの、まえでぇ」

 そうして、全てが終わった後も。芹那はずっとやさしかった。
 新しいオムツに替えてくれた途中も、ずっと海咲のことを慰めてくれたから。

「おもらしじゃないよ? ベッドもお洋服も濡れてないでしょ? ちゃんと我慢して、それからオムツにしっこできたんだもん。
 だから、みさきちはいい子なのっ。我慢したみさきちに凹まれたら……うぅ、ちょっとの昼寝でも我慢できないわたしって……」
「そ、そんなことっ――わぷっ」

 そんなことない……って言いかけた唇に、軽くキスをしてくれて。

「だから、いっしょの時は凹むの禁止っ! もう一人ぼっちじゃないんだからさ……海咲も、わたしも。ね?」

 真夜中なのに、輝く明るい笑顔を見せてくれるから。

「……海咲?」

 上手く出来るか、分からなかったけれど。
 海咲も、精一杯のまねっこで応えたくなる。

「わたしね、芹那ちゃんと会えてよかったっ! 芹那ちゃん、だいすきっ!」

 ちょっと瞳に涙を残した半泣きの笑みで、芹那をぎゅっと抱きしめる。
 そのままベッドに倒れ込んで、ごろごろ転がって団子になった。

「もー、この甘えたさんめっ。こんなおっきなおっぱいしてるクセに赤ちゃんなんだからー」
「……やっぱり芹那ちゃん、欲しいんだ。わたしのおっぱい……その……吸います、か?」
「もー、もー、もぉぉっ……! 調子に乗ってっ、このっ、えろみさきちーっ!」

 二人互いを人形みたく、同じ力で離れないようくっついて、そのまま夜の暗闇に溶けてゆく。
 約束された朝が来ても、きっとまた、笑顔で向き合える――そう、信じて。
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