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伏屋のづ

Author:伏屋のづ
Mail:nuderiff@gmail.com

書き殴った【おむつ・おもらしフェチ】系妄想置いてます
だいたい月一でもえないごみがふえるよ
文章も構成も壊滅的なんで重箱の隅突きなど歓迎中
萌えについて模索中なので作風も質もブレまくるよ

2016/01
>あいかわらずにほんご書けてねえ
>よかったら好きなシチュ語ってもらえるとうれしいです
@ごみばこ

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(書けたら書くかも)

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trash #022

公開露出オムツ恥育 なゆか・二十五才の赤ちゃん奴隷


 人通りの多い午後の繁華街。道行く人並みの視線は、奇妙な親子連れの姿に釘付けになっている。母親は学生服姿の童顔少女、その手に引かれよちよちと覚束ない足取りで歩く赤子は、少女よりも年上の、大人の女性であった。

「一日中お部屋の中じゃ退屈だったでしょう?
 久しぶりにお外に出られて良かったね、なゆかちゃん」
「おうち、もどる……な、なゆかっ、おそと、こわいから……。
 ね、ねえ、もみじ、ままぁ……もう、かえろ? おっ、おそと……やぁ、なのぉ……」
「うふふ、大丈夫よ。私がちゃんと守ってあげる。
 なゆかちゃんは"まま"の側にいたら、怖くないからね」

 細い髪に整った目鼻立ち。背丈も少女より遙かに高く、後ろで結んだ一つ結びも相まって、年相応の成熟を備えた凜々しさは、ただでさえ人目を惹く。だが、それ以上に注目を浴びたのは、菜由佳と呼ばれた女性の衣装。
 フリルで飾られたギンガムチェックのミニスカートに、足が閉じられないほど重ね当てられ、ハート柄のバックプリントまで丸見えになった幼児用紙オムツ、極めつけは大きな丸襟にアニメキャラの描かれたベビーチュニック、おまけに食べ汚しの染みがついたよだれかけまで着けている。
 そんな幼児趣味めいた姿の女性がまるで不安に脅えて親離れ出来ない2,3歳児のように振る舞う姿は、意地の悪い野次馬の格好の餌食だった。

『アレでしょ? 噂の笹宮さん家の"赤ちゃん女"』
『ほら、紅葉さんとこ行って訊いてきなよ!
"その歳になってもまだオムツ卒業出来ないんですかぁ?"ってさ』

 手の届かない安全圏から嘲笑と揶揄が向けられた恥辱と無力さに、菜由佳の顔が耳まで真っ赤に染まってゆく。一身に向けられた視線の雨に震え、瞳には大粒の涙まで滲み、今にも泣きそうになってしまう。受け止めきれない現実から目を背け、顔に両手を当ててふるふると弱々しく首を振って足を止めた菜由佳に、制服少女――紅葉が、心から嬉しそうな態度で訊ねてきた。

「あら、もうご機嫌斜め? まだお散歩の途中でしょ?」
「だって、あ、あたし……な、なゆか、なゆかは……っ」

 舌の回らない菜由佳の口元から、よだれが一筋こぼれていった。辿々しい口調で頑張って語ろうとする姿は、母親に日々の報告をする幼児に似て、その滑稽さがまた周囲の笑いと侮蔑を誘ってゆく。
 それでも諦めず、一言一言、確かめる様に告げた言葉は。

「いや、です……。もう、やめてよ……。
 ね? みんな見てるからっ! 帰して……」
 かえして、よおぉっ……わっ、私を! "おとなのわたしに"、かえしてよおっ……!」

 自分は本当は二十五才の成人女性なのだという、プライドと意志。
 オムツもよだれかけもベビー服も、全てが偽りなのだという悲痛な叫び。
 だが、臆病な心が必死なまでに絞り出した意志は。

「あらあら、大変! かわいいお顔が台無しでちゅねえ?
 なゆかちゃん、また甘えん坊の泣き虫さんに逆戻りでちゅかぁ?
 もう、しょうがないなぁ……」

 紅葉が、肩にかけた鞄からミルクの入った哺乳瓶を取り出しただけで、崩れ去ってしまった。

「それっ……なんで、持ってきたのっ!?」
「うふふ、だって私、なゆかちゃんのママだもの。
 ママのぱいぱいちゅっちゅが恋しい甘えんぼさんには、いつでもちゅっちゅさせてあげなきゃ」

 可愛らしいラベルに『なゆかのぱいぱい』と書かれた恥ずかしい『まんま』を、紅葉はまるで優勝トロフィーのように高く掲げてゆく。菜由佳が大きな赤ん坊だという証拠が人目に晒され、眺めたギャラリーたちもきゃあきゃあ騒ぎだしてしまう。

『うわぁ……オムツだけじゃなくて、哺乳瓶まで赤ちゃんとか……』
『いつまでも乳離れできないから、おもらし癖治らないんだよ……』

 恥ずかしいオムツフェチ女。
 赤ちゃん返りの変態幼児趣味。

「い、いらないっ……こんなお外で……ぱ、ぱいぱい、ナイナイ……」

 これ見よがしに届いた無慈悲な人々の冷評が、菜由佳の中に僅か残っていた、大人らしい振る舞い方や言葉遣いを果たす力を根刮ぎ奪ってゆく。
 せめて心までは手放したくない――そう考えた、思考の中身さえ。

(ぱ、ぱいぱいじゃないっ……わたし、おとな、なのにっ……あかちゃんことば、めーなの……いやぁ……あかちゃん、やだぁ……)

 浮かべることが出来たのは幼児語だけ。大人らしい語彙は何一つ思い出せない。せめてもの抵抗に、言葉を重ねてみても。

「まっ、ままぁ……なゆ、ぱいぱい、ナイナイなの……。
 なゆ、ぽんぽんいっぱいなのぉ……」
「うふふ、そんなに可愛いこと言っても……。
 お目々はぱいぱいに釘付けでちゅよお?」

 喋れば喋るほど、言動は幼くなってしまう。幼児退行の恐怖に震えそうになるのを止めたのは、皮肉にも紅葉が手にした『なゆかのぱいぱい』のお陰だった。

(み、みちゃ、めー、なのっ……。
 な、なゆ……お、おとなの、おねえちゃん、なのぉ……にじゅー、ご、ちゃい、なのぉ……!
 あ、あかちゃんまんま、ナイナイなのっ……めっ、めーなのっ……めー、なのぉ……っ!)

 可愛らしいピンクの絵柄も、恥ずかしい哺乳瓶の乳首も、『赤ちゃんなゆ』の心を捕らえて放さない。心の中で幼い言葉を並べて足掻いてみても、哺乳瓶を見つめた瞳はとろんと蕩け、ぽかんと空いたお口も、たらたらとよだれで涎掛けを汚してしまっている。

「遠慮なんかしなくていいんだよ?
 お出かけする前にもママのぱいぱいちゅっちゅしたけど、甘えんぼ赤ちゃんのなゆちゃんだもの。
 また、ままのぱいぱいちゅっちゅ、欲しくなっちゃったんでしょう?」

 クスクスと笑う紅葉が、口先まで哺乳瓶を運んでゆく。
 菜由佳の口も、自然と哺乳瓶の乳首を吸う形に。

「――そ、そんなの、い、要らないっ。
 私が、そんなもの、飲む訳ないでしょ!!
 ふざけないでっ! こんな事して、バカじゃないのっ!!」

 寸前で止める事が出来たのは、奇跡にも近かった。
 涙と涎で顔をベタベタに汚して、赤ん坊の顔になるのも厭わずに叫んだ不屈の精神が、菜由佳を大人の顔に戻していた。
 突然の絶叫に、遠巻きにからかっていた聴衆の飛語もしん、と止む。
 ただ、それでも。

「……うふふ。そこまで言うなら、やめましょうか」

 哺乳瓶を手にした紅葉の態度は変わらない。
 遂に折れてくれたと、安堵に表情を明るくした菜由佳など意にも介さず。

「うふふ、今日はお天気も良いですし、『なゆかちゃんのぱいぱい』は、もっとゆっくり休憩できる所にしましょう。
 そうですね、例えば――」

 紅葉が告げた行き先の名を訊いた瞬間、聴衆は泣きじゃくって駄々をこねたまま、小さな母親に連れて行かれる大きな赤ん坊の姿を目撃した。
 もう二度と大人には戻れない、恥ずかしい赤ちゃん奴隷に堕ちた菜由佳を哀れむ者は、誰もいなかった。




 高層ビルの建ち並ぶ、市街地中央のビジネス街。老若男女の行き交う繁華街よりも、人々は均一化している。スーツ姿の群れの中では『大人の癖にオムツの取れない大きな赤ん坊』は尚更忌避される存在となる。
 噂さえ飛び交わず、目線さえ逸らされる。存在を認められる事は、ない。
 そんな場所で――ただ一カ所、奇妙な親子に視線が集まる場所がある。

「うぇえ゛えぇんっ……やだあ゛あぁっ、いや゛あ゛あぁああっ……!」

 火の付いたように泣きじゃくった菜由佳を、紅葉が優しく抱いている。
 二人が訪れたビルの一角、【アネモネ・ウェルネス】と書かれた銀色の看板のすぐ側には、会社から見下ろせる休憩スペースが広がっていた。
 木々に囲まれたベンチとテーブルが並ぶ憩いの場は、昼食や休憩時間に社員が一息入れにやってくる。乳幼児から老人まで。ライフサイクルを通して健康生活ケアに取り組む総合トイレタリー企業らしく、社員への福利厚生も整っている。
 紅葉がここを、菜由佳の授乳場所に選んだのには理由があった。
 二度と戻れない過去に必死にしがみつき、何の役にも立たない矜恃とやらを嗤い、潰し、自らに否定させ、自分が恥ずかしくて情けない、幼児オムツ赤ちゃん奴隷とへと再誕させる為に、ここほど相応しい場所もない。
 何より、そうさせるに足る理由も因縁も、この場所に揃っている。

「ごめん、なざああいっ!
 ゆるしでっ、ここ、は、やだあぁあっ……!」
「あらあら、ぽんぽん空いちゃったのかなぁ?
 大丈夫だよお、なゆかちゃん。
 なゆかちゃんのだぁいすきな、ままのぱいぱいちゅっちゅすれば、怖いのなんかすぐなくなっちゃいまちゅからねぇ」
「や……やだ、やだやだやだっ!! こ、ここはやだっ!!
 こんなとこで、わ、わたひっ……あかちゃんになんか、なりたくないぃっ……!」

 会社側の休憩所、そのベンチに座った紅葉が溢れるほど大きな身体を腕いっぱいに抱いているというのに、菜由佳の泣きっぷりはここに来て最高潮に達していた。
 ミルクを顔の前まで持ってくるだけでも、菜由佳は顔を真っ青にして怯え出す。その情けない仕草が紅葉の嗜虐心を更に強く煽っていく。
 間延びした声で甘やかすように、態度だけは蕩けるほどに優しくして。それでも、抱きしめた力は、微塵の抵抗をも許さぬほど強くして。

「あらあら、そんなにえーんえーんしなくても大丈夫でちゅよお、なゆかちゃん。
 今のなゆかちゃんは、ママのことがとーっても大好きな、オムツの取れない、甘えんぼさんの、赤ちゃんなんでちゅからぁ……」

 そうして、眼前に聳え立つガラス張りの会社から目を逸らそうと胸元に逃げ込もうとする菜由佳の顔を、何度も何度も元の位置に戻してやる。
 近づく事はなくても、安全圏からなら見物したがるのは何処も同じだ。降り注ぐ数十もの視線が、幼すぎた母親と、年齢不相応なアダルトベイビーを眺めている。
 紅葉も数え切れない程、二十五才の赤ちゃんルックのおもらしオムツ姿を晒してきたが、反応は今までに無いほど激しさを見せた。

「い、いやぁあっ……!! こんにゃとこ、わ、わたわたわたっ、わたしぃ……っ」

 ろれつの回らない幼い口調で弱々しく手足をばたつかせる様など、ベビーベッドで不機嫌を訴えて愚図る乳幼児となんら変わらない。
 それを、手足の伸びきった大人びた顔の女性が、涎とミルクをこぼしながら赤ん坊らしく振る舞っている無様さに、思わず紅葉の口元も緩みかけてしまう。

(折角の瞬間を記録する用意が足りなかったのは残念ですが……ふふっ、それも後のお楽しみにしましょうか)

「うふふっ、怖がらなくてもいいのに。だってもう――」

 喜色満面で放つ次の句を、愚鈍な幼女奴隷も察したのだろう。
 鼻水が口まで垂れるほど、絶望で歪みきった顔を見上げた菜由佳に、紅葉は、あくまで幼児口調で。

「もう、なゆかちゃんはアネモネで働く、会社員のお姉ちゃんじゃないんだよ? こわぁいお仕事も、いじわるなお友だちも、ぜぇんぶママが――うふふっ。"ナイナイ"して、あげたんでちゅからねぇ……」

 お前の帰る場所は全て奪ってやった。お前にはもう私しか残っていない。
 それがどんなに狂った場所でも。永遠に赤ん坊扱いされ続けるとしても。
 そう、告げてやった。

「……ふぇ」

 一瞬、言葉の意味を理解するのが遅れたのか、ぽかんと紅葉の顔を見つめて、次の瞬間。

「えっ……えぐっ。ひっ、ひっぐっ……えうぅぅっ……!!
 ぢが、うぅっ……わたしは、赤ちゃんなんか、じゃぁっ……!」

 菜由佳の顔が、無様に涙と鼻水まみれのぐちゃぐちゃな泣き顔に変わっていった。大人だと言い張る我の強さは、年下の紅葉も呆れてものが言えないほどだ。
 何度躾けても躾けたりない物わかりの悪さに嘆息しながらも、頭の悪い赤ん坊に、紅葉はとっくの昔に言い飽きた科白をもう一度語り始めた。

「――本当にグズなんだから。
 自分の非も認められないお子様には、甘い位の罰を与えてあげたつもりだけど」
「……ひっ!?」

 優しくしてやれば自分は大人だとつけ上がるクセに、少し視線を尖らせただけで、この変態オムツ女は途端に臆病で言いなりな赤ちゃん奴隷へと変貌する。
 涙だってすぐに止んだから大した役者だ。だからこそ、人を誑かす才能だけは長けていたのだろうが……。

「体面だけ繕うのはお上手でも、身の程さえ分別のつかないあなたらしいと言えばそうだけど……そんな格好で『わたしはおとなでちゅう』って叫んでも、ねぇ」
「だ、だってっ……わたしは、ほんとに、おとなだからっ……」
「哺乳瓶に目が釘付けになってるクセに?」
「そ、それはっ、それはぁっ……!?」

 手にした哺乳瓶を顔の前でゆらゆら揺らせば、怯えた瞳も右左、面白いように後を追う。
 伸ばした手も握って開いてを繰り返し、ほしいほしいと全力でアピールするほど、幼児退行はもはや後戻り出来ない域にまで達している。

「あらあらぁ、そんなにまんまがほしかったんでちゅねぇ。
 なゆちゃん、ぱいぱいちゅっちゅするの、本当に大好きなんだからぁ」
「そ、そんなこと……ない、ないからっ……。
 かくしてよぉ……、おねがい……ままァ……」
「……ママ、ねぇ。
 会社の前でママのぱいぱいほしさに甘えんぼさんになっちゃうなんて、なゆちゃんは本当に可愛いわぁ……」
「ち、ちがっ……ほしいんじゃなくてっ……。
 だめ……めーなの……やだ、やだよおぉっ……!」
「口では気のない事を言って……態度はすっかり甘えんぼさんなんだから。
 なゆかちゃんは赤ちゃんのクセにツンデレさんなのねぇ」
「えぐっ、ひ、ひがぅうぅ……えうぅっ……」

 確乎たる自意識、キャリアの高みを目指したプライド――余りに軽薄で鼻につく人格も、幼児化調教の素材となれば磨くほどに輝いた。
 時折骨が折れる抵抗も、『ママのおせわ』にかかれば恥ずかしい赤ん坊としての自分を自覚させる為の、最高のスパイスになるだけだ。

「いいのよ、ママはちゃんと分かってるから。ママにイヤイヤして、生意気言っちゃうのも、赤ちゃんなら当然だもの」
「そ、そんなことっ……やだっ、ままっ、ゆるちてっ……ごめんにゃひゃいぃ……!」

 本人は必死に拒絶しているつもりなのだろうが、その姿は何度見ても滑稽で仕方がない。
 口元から溢れた涎はよだれかけいっぱいに広がっているし、瞳はキラキラと、生まれたばかりの赤ん坊のように輝いている。
 顔はまだ泣き顔の名残を残していたが、泣き笑いでミルクをねだる大人な赤ん坊を目の前にして、笑うなという方がどうかしている。
 ここまであくまで母親として、落ち着きを失わないように心がけてきた紅葉の態度も、次第に興奮を隠しきれずにいた。

「身体ばっかり育っても、年齢ばかり育っても……。
 ふふっ、自分の間違いさえ認められず、現実を受け入れなかったお子様なら、赤ちゃん返りしてもしょうがないよ……。
 可愛い可愛いなゆかちゃんは、一番可愛い赤ちゃんになって、上司の小田切さんにいっぱい可愛がってほしかったのよねぇ……?」
「ち、ちがうもん……なゆか、おとな、なのぉっ……。
 なゆか、かんけー、ないぃっ……おだぎりしゃん、すき、じゃないぃっ……」
「あははっ、やっぱりツンデレさんなのねえ。
そうやって、自分から手出しさせないで相手のせいにするなんて――本当に卑劣極まりないんだから」

 ここに来てまだ、自分のせいではないと言い張るのだ、この女は。紅葉と結ばれる筈だった彼を一方的に誑かせておきながら、自分は触れもしないという傲慢さは、赤ん坊並みになっても変わらない生来の性、ということか。
 そこまで自己中心的だと言うのなら、子供染みた思考だと言うのなら――。

「……ふふっ、いいのよ、もう。
 もうだれも、なゆかちゃんを責めたりなんかしてないんだから。
 あれはもう、もう過ぎたこと――今更、取り返しのつかないこと、なんでちゅから。うふふっ」

 頭の隅々までに怒りが満ちていくのを感じながら、紅葉はより一層語気を強めていく。取り戻した穏やかさに、怒りの意志を込めながら。

「真性のお子ちゃまに、誑かす、なんて言ってもわかんないのもしょうがないよねえ。だって
 ――赤ちゃんは、可愛がられる事がお仕事で、可愛がられるからお世話して貰えるんだもの!
 だから……うふふっ、なゆかちゃん。ままのぱいぱい飲んで、赤ちゃんになろうねえ……」

 歪みきった慈愛を込めて、紅葉が、終わらない育児を始めてゆく。
 青ざめた顔で、絶望を顔に貼り付けた菜由佳に、逃げ場など何処にもなかった。

「いぃぃいいやだっ……やっ、めーなのっ、ぱいぱい、ちゅっちゅしたら……。
 わたし……なゆ、なゆっ――あかちゃんに、なっちゃうからぁ――!」

 最後の抵抗は、紅葉の哺乳瓶によって遮られた。悲色に染まる潤んだ瞳も、哺乳瓶の乳首を口に含んだ途端、とろんと夢現になっている。
 瓶に詰まった甘ったるそうな白い液体は、即効性の高い利尿剤に膀胱括約筋に働く筋弛緩剤、おまけに依存性の高い脱法精神安定剤――常用すれば確実に知能低下を引き起こす代物をカクテルした赤ちゃん化調教用の特製ミルクで、どんな泣き虫なアダルトベビーも、口に含んだ途端に可愛らしい甘えん坊に変わってしまう。
 菜由佳に飲ませてはや1ヶ月。飲む前にどれだけイヤがっても、いまでは口にした途端一心不乱にちゅうちゅうと吸うほど、依存の度合いも深まっている。

「うふふ、わかってまちゅよ。
 なゆかちゃんは、ママのぱいぱいちゅっちゅが大しゅきで、甘えんぼさんで、泣き虫の――」

「――二十五歳にもなってもオムツにおしっこ垂れ流すほど幼児化した、生き恥モノの赤ちゃん奴隷、だってね……あははははっ!」

 紅葉がこうして『ままのお世話』を続けても、菜由佳の心はずっと大人でありつづけるのだろう。
 だが、禁忌の甘露を口に含み、一口、喉を通り過ぎるごとに。
 成人の身体でありながら排泄機能も運動機能も、精神年齢から知能に至るまで乳幼児レベルまで堕とされ、そしてもう二度と成長することのない、永遠の赤ん坊として育て続けられるように、変わっていく。
 足りない頭なりに、赤ん坊もその事実を悟っているのだろう。ミルクを口にした瞬間、驚きと絶望に顔を歪ませ、火がついたように泣き喚き始めた。

「やぁああっ! いじわるやだぁあっ、うえええええんっ!!」
「あらあら、なゆちゃんったら。
 泣き虫さんも、ぱいぱいちゅっちゅしてる時だけはご機嫌さんでちゅねぇ」

 紅葉から渡された哺乳瓶を両手に掴んで鼻息荒く飲み続ける菜由佳を、くすくす笑いで紅葉が見守る。
 それに気付いて、飲んでる途中に哺乳瓶から口を外して上目遣いでこちらを睨んできたが、その顔は、見ている方が可哀想になるくらいに哀れだった。
 けぷっ、と可愛くげっぷをして、よだれとミルクを口元からこぼし、切ない声で泣き始める。

「あかちゃん、なっちゃった……。
 なゆ……ぱいぱい、ちゅっちゅしちゃったぁ……うえええええんっ……」
「いいのよ、なゆちゃん。
 赤ちゃんになっちゃっても、ママがちゃんとお世話してあげるから。
 ほら、まだぱいぱい残ってるよ?」
「いい……い、いらないっ、もうぱいぱいないないすりゅぅ……」
「そんなこと言わないで、ほらほら」

 いやいやと首をふる菜由佳から、初めて会った時の香水の匂いは消えていた。今ではもう、甘ったるいミルクの匂いが染みついている。
 もっと赤ん坊らしい匂いにしてあげようと、今度は紅葉が哺乳瓶を持って、授乳を試みることにした。
 胸元ですすり泣く菜由佳を抱いた腕の中で揺らしながら、もう二度と大人にはなれない、永遠の赤ん坊への道を逆行させていく。

「だって、だってぇっ……ぱいぱいちゅっちゅちたら……でちゃうのぉっ……。
 なゆ、ちっちでちゃうよぉっ……やだぁっ……おむちゅにちっち、やだあぁっ……!」
「うふふ、なぁんだ、ちっちでちゃいそうなんだぁ……くすくす、いいのよ。
 ぱいぱいちゅっちゅしながら、ちっちしちゃいまちょうねぇ」
「やぁあ……まま、ぱいぱいないないしてぇっ!
 やだっ、やぁあっ、ちっちでちゃうからぁっ!
 みんなの――~の前でおもらしなんかっ……!
 だめ……なのっ、にっ……えぐっ、えうぅっ……」

 イヤだやめてと愚図っても、菜由佳はもう、顔中ベタベタにしながらミルクを飲み続けている。
 紅葉に与えられた『なゆかのぱいぱい』は、すっかり今では彼女のお気に入りらしい。
 涙を流しても飲むのを止められない位なのだから――

「ままっ……ままぁっ!!」

 甲高い赤ん坊の泣き声がビルに響く。好奇の視線は、紛れもなく菜由佳がオムツを汚す瞬間を捉えていた。
 哺乳瓶の乳首をきゅっ、と噛んで、押し寄せた尿意に健気に抗おうとするも、神経に走る放尿の開放感にふるふると腰が揺れ、足の指先までピンッ、と伸びている。短過ぎたミニスカートを紅葉の手がお腹の上までめくりあげている事にも気づけずにいるのか、恥辱にわなわなと打ち震えながらも表情は蕩け、『まま』に縋り付く、甘えきった顔を晒していた。
 一人の社員が気付いたのか、群衆の視線は痴態に溺れた情けない表情から、菜由佳のお尻をアヒルのように無様に膨らませた紙オムツに向けられていった。アネモネが発売していた、テープタイプの幼児用紙オムツ――愛らしいデザインでシェアを伸ばしたヒット商品だけに、社員ならば知らないモノはいなかった。
 だがそれは、トイレトレーニングの済んでいない、『おしっこ』も言えないような赤ん坊の為のモノだ。
 そんなものを、20代を半ばも過ぎた大人が、赤ん坊になりきって穿いている。それどころか――

「えっ、ふぇっ、えうぅっ……。ふああぁっ……」
「なゆかちゃん、いっぱいちっちでまちたねぇ。
 おむちゅにおもらちするの、きもちいいでちゅかぁ? くすくす……」
「ひっ!? やぁあっ、ちっちやあぁあ! やぁ、やらぁっ……うあぁああんっ……!」

 迸る水音さえ聞こえそうなほど激しい勢いで純白のオムツ生地が色濃い放尿の黄金に染め上げられてゆく過程さえ、ハッキリと見せつけていた。
 まだ若い新入女子社員などは、弱々しくグズる菜由佳よりも恥じらいに顔を真っ赤にしていたほどだ。
 そんな格好のオモチャに、紅葉が気がつかない筈がなかった。燃え上がる嗜虐心は、『おとなのおねえちゃん』のプライドに固執する菜由佳を虐めぬく手段を容易く生み出してゆく。
 菜由佳のおもらし癖は一度始まれば長く続く傾向があった。成人女性の平均尿量である200~400mlを遙かに超えたおしっこを垂れ流すモノだから、一枚二枚の紙オムツでは用を成さず、『オムツからも漏らす赤ん坊』を地で行っている。
 だから、今回も長く楽しめそうだ。整った顔つきを裂くような喜悦の笑みを浮かべながら、紅葉は聖母が赤子を抱くように支えてきた菜由佳の身体を、群衆の方へと向けていった。

「なっ……!? やっ、まま、やぁああっ! なゆ、みせちゃやだぁっ!!」
「あらあら、今更だね。みんなもさっきからずっと見てたんだよ?
 なゆかちゃんがぱいぱいのみながら、おむちゅにおもらしちっちしてたとこ」
「っ!? あっ、あっ、やああぁぁっ!?」

 逃げ場など与えるはずもない。紅葉が菜由佳にさせた姿勢は、ちっちゃな子のおしっこを手伝うような、両足を抱えた『しーしー』のポーズだった。宙づりにされた身体は、藻掻くほどに自らの重さで紅葉の腕が作る輪の中へ沈む。跳ね上がる両脚の狭間は一層強調され、今も止められないおもらしで黄色く重たくなっていくオムツが丸見えになる。

「ほら、さっきまで気持ちよさそうにちっちしてたじゃない?
 なゆかちゃんはおむちゅちっちがだいちゅきなんでちゅもんねぇ」
「ちがっ……ちがうのぉっ……ちっ、ちっち――オムツなんか、好きな訳ぇええっ――
 うえええっ……!」

 瞬く間にだけ取り戻せた大人の顔も、じょじょっ、と勢いよくオムツに迸るおもらしの開放感に引きずられ、決死の努力も空しく菜由佳は幼児化痴態を晒してゆく。
 その内、ミルクなしでも垂れ流してしまうようになるだろう。逆トイレトレーニングは決して可逆性を保たない。一度壊れた排泄習慣は、大人になってから取り戻すのは一人では決して不可能だ。それこそ、『まま』に手を引かれて、オマルに座ることを繰り返しでもしない限りは。
 哀れな雛は、既に手中から逃れられない定めにある。ならばもっと、もっと可愛く、貶めてやりたい――。

「……うふふ。いいのよ、なゆちゃん。
 ちっちも涙も我慢しなくて。
 だって、あなたにはお似合いでしょう?
 薄っぺらいうわべなんて一枚剥がせばそんなもの。
大人のフリがお上手なほど、中身はおしっこ垂れの甘えん坊……あははっ」

 抱きかかえた彼女の耳元に嘲笑を囁けば、恐怖に背筋を震わせた菜由佳から、またじょじょっ、とおもらしの音が響く。

「ち、ちっこ、ないないのっ……!
 かえ、してっ――わたしを……私、赤ちゃんじゃないぃっ……!」

 ようやく、大人びた言葉を取り戻した時、菜由佳のオムツは暖かいおしっこをたっぷりと吸収して、今にもスカートからずり落ちそうなほど重たくなっていた。
 理性の元で振り返った自らの幼児化痴態に耐えきれず、わなわなと肩を抱いて震えた菜由佳を、紅葉は更に追い詰めてゆく。

「わぁ、いっぱいちっちでちゃったねぇ。
 ママがおむちゅかえてあげまちゅから、心配ちなくていいでちゅよお。
 ほらぁ、アネモネはおむちゅも作ってるでしょう?
 なゆかちゃんとおんなじ、おむちゅの子がいっぱいいる保育所もあるんだって」
「い、いやっ、ちっちゃな子に混ざってオムツ替えなんてっ――そんなの、いやあぁああっ……!!」

 尿臭を漂わせた大きな赤子は、悲壮な慟哭をあげながら、ただ手を引かれて歩いて行くことしかできずにいる。
 小さな母親はそんなオムツっ子を導いて、海を割った聖者のように、触れ得ざる者を避けるように道を空けた群衆の狭間を進んだ。
 堂々と足を踏み入れたアネモネウェルネス本社ビル2階。向かった先は『ベビー用品事業部』すぐ側にある、社員向け保育所。

「ご、ごめんなさいっ、なんでもするからっ、なんでもしますからっ!
 赤ちゃんと一緒なんて、そ、そんなの、わたしっ……!?」
「うふふ、楽しみね。
 ちっちゃなお友だちと一緒に、お世話してあげるのは……」

 恐慌を極めた菜由佳を振り返ることもしない。
 紅葉の復讐は、ここからが真の始まりなのだから。


 隣に寝かされた赤ん坊たちはみな、オムツを開かれた時には無邪気にキャッキャと笑っていた。
 両足を持ち上げられ、おしっこで染まった黄色いおむつを脱がされては、お尻の下に敷かれた新しいオムツを当てられていく。
 並んだ順番に続くオムツ替え――大人しかったオムツっ子達の中で、菜由佳だけが一際大きな声を上げて泣いていた。

「ひっ、えぐっ、や、やめて、くだしゃっ……ぐずっ。
あ、あかちゃんやだっ、わたしっ、赤ちゃんと一緒なんてっ……!?」

 行きたくないと大声で叫び、会社の中に入ってからもスーツ姿の社員たちの奇異の視線に晒されることも厭わずに、手足をばたつかせてイヤだと拒絶したのに。
 紅葉は、菜由佳の言葉など聞いてはくれない。保育室に運ばれた今、預けられている1~2歳児、オムツ姿でよちよち歩く赤ん坊の一員として扱われている。
 それも、一番年上で一番大きいのに、一番幼い子としての扱いだ。
 パステルカラーの壁紙に柔らかいフェルト生地のフロアカバーの敷かれたファンシーなベビールームは、菜由佳のいる周りだけオムツや哺乳瓶、よだれかけなどのベビーグッズであふれかえっている。
 一人でたっちの出来ない、ハイハイ期の乳幼児の為の特別な配慮だ。この部屋にいる赤ん坊はみな、オムツをしていても一人で立って歩けているというのに。

「あら、なゆかちゃんはおおきいのにまだ泣き虫さんなんだね。見てごらん?
 あんなちっちゃな子でも、一人でおまるでちっち出来るのに」

 紅葉に誘導され、目線を逸らしたのがいけなかった。
 オムツで膨らんだお尻を揺らすよちよち歩きの3頭身の幼児が、一人でパンツタイプのオムツを脱ぎ、オマルにちょこんと座って、ちゃんとおしっこを済ましていた。
 それも一人ではなく、数人の幼児が交互にオマルを使ってトイレトレーニングに励んでいる。
 けれど、それを眺めた菜由佳は、彼らよりも遙かに年上の――大人の女性、なのに。

「えうっ、そ、しょれはあっ……ま、ママの、ぱ、ぱいぱいの……。
 ち、ちがっ、ミルクっ、ミルクなのっ、ぱいぱいじゃなくてっ」

 泣きながら愚図っても、腕も脚も動かない。
 6枚重ねで脚も閉じられないほどもこもこになった紙オムツはテープ式で、イジワルに笑う紅葉の手を借りなければ濡れた感触から逃れることさえ出来ない。
 その上、哺乳瓶を飲まされるようになって、不安に陥る度に言動が幼くなってしまっていた。
 舌も回らず語彙も浮かばない。おしっこの穴まで緩くなって、さっき出したばかりなのに尿意がまた蘇ってくる。
 いやいやと首を振り目を閉じて世界の全てから逃避しようとしても、紅葉と菜由佳を取り囲む騒がしい声が、それを許してくれない。

「わぁあ、先輩かわいいーっ!
 『ぱいぱい』だなんて、もうすっかり頭の中まで赤ちゃん返りしちゃったんですねえ」
「もう、先輩じゃないでしょ?
 こんなにおっきなオムツも全部おしっこでたぷたぷにしちゃうような子はウチの保育所にもいないんだから」
「うふふっ、なゆちゃんのオムツ、なおくんやみおちゃんとおそろいなんですねえ。
こうしてお隣でねんねしてるの見ると、やっぱり赤ちゃんなんだなあって思いますよお」

 後輩――元・後輩達。厳しく指導して仕事が任せられるようにまで育て上げてあげたというのに。
 恩を忘れた彼女たちは、菜由佳をまるで着せ替え人形のように、スモッグやアップリケ付きのジャンパースカート、女児アニメのヒロインが描かれたプリントTシャツなどを着せては『似合ってる』と笑い、更に何枚も写真を撮ってきた。
 今はオムツ替えの瞬間をビデオに収めている最中だ。自分の姿など誰にも見られたくなかったのに、おもらしに濡れた下半身も、黄色く染まったオムツも、全部晒されている。
 それがどんなに恥ずかしいか――腕を振り上げて、手にしたカメラを壊してやりたいほど、悔しくて、辛くて……情けないのに。

「……だって。よかったねぇ、なゆかちゃん。これから毎日この『保育所』で、赤ちゃんと一緒に可愛がってもらおうねえ」

 こみ上げるぐちゃぐちゃの気持ちのままに弱々しくも必死に絞り出した抵抗の意志を、わざとらしい紅葉の間延びした声――幼児に言って聞かせるような甘ったるい口調が、また菜由佳を臆病にしていく。

「ちがっ、だってっ……わ、わたしっ、後輩よりも年上なのにっ……。
 み、みんなにまで赤ちゃんにされちゃうの……やだ、いやぁああっ……!」

 こわい、こわい、もうやだ、あかちゃんなんてやだ――言葉にする以上に、身体が大声で泣き出してしまう。
 隅から隅まで、余すところなく濡れてしまったお漏らしオムツに、怖さの余りちょろちょろとおもらしをこぼしてしまった。
 『まま』である紅葉の存在は、不安に惑う菜由佳にとって今やすがらずには生きていけない支柱となっている。
 そんな『まま』に嫌われた、と感じた瞬間。
 見捨てられ不安が、構って欲しいと庇護欲を誘う行為を引き起こす。
 オムツへのお漏らしは、今や紅葉にお世話をしてもらう為の、無意識的な行為にまで発展していた。
 だが、本人も自覚出来ようのない表層など、他人が理解するハズもない。

「わ、オムツ交換中にちっち漏れちゃってますよ!? ティッシュティッシュ!」
「ほんと、なゆちゃんはしっこたれさんになっちゃったねぇ……。うふふっ、前はあんなにえらそうだったのにねえ」
「こっそりこうやって小田切部長にも甘えてたとか?
 おしっこも言えない甘えんぼさんなのに、そーいうとこだけ一人前なんだぁ」
「ほんとのなゆちゃんは、二十五歳にもなって赤ちゃん服でお散歩して、哺乳瓶ちゅっちゅしながらオムツお漏らしするのが大好きなヘンタイなのにねー」

 あたふたと騒ぐ取り巻きたちは、すっかりオムツ依存を深めた幼児退行癖の元・先輩をオモチャにして笑うだけ。
 濡れたオムツをわざわざ見せたり、オムツを当てている瞬間を実況したりと、菜由佳の心を逆なでする行為ばかりを選んでこなしてゆく。

「い、いじわるっ、い、いわないでぇえっ! な、なゆっ……あ……わ、私はっ……。
 あ、赤ちゃん、じゃない……こ、こんなの、オムツなんて、穿かなくても――っ!」

 お漏らしで濡れた肌を拭いてもらう心地よさも、新しいオムツの柔らかな感触も、赤ん坊らしい扱いだと思い知らされるばかりなら、絶望しか感じられない。
 だったらいっそ、漏らしてもいい、オムツなんてもういらない――

「ひっ……!?」

 ――そう、啖呵を切ることすら、今の菜由佳には許されていなかった。
 自分が汚したオムツを手にした紅葉が、出来の悪い子に心底呆れた侮蔑の目線で菜由佳を見下ろしている。

「……本当に、強情なんだから。
 何度泣かせても覚えないなんて、赤ん坊よりグズなのね、あなたは」
「あ、ご、ごめなしゃいっ……あ、あたひっ……ま、ままぁっ……」

 新しいオムツを当てられたばかりだというのに、またじょわじょわと股ぐらに熱い雫がこぼれてゆく。
 すっかりお漏らしグセのついたオムツ体質を呪うよりも、紅葉へと許しを請う事で頭の中はいっぱいだ。
 菜由佳は、赤ん坊らしく、甘えた口調で紅葉を呼ぶ。そうしたら『まま』がよろこんでくれるから。
 例え後でその振る舞いを羞じるとしても、今の不安さえ乗り越えられればそれでいい――そこまで、今の菜由佳の知性は低下している。自覚など出来ぬままに。
 そして、この場は、それで通る――かに、思われた。

「いいわ、それで。
 あなたが自分を認められないなら――周りに認めさせてあげるだけだから」
「な、なに、しゅるのっ……?
 わ、私っ……も、もうっ、あなたの調教には、屈しないからっ……」

 だが、訪れたのは、偽りの許し。

「うふふ、それなら、楽しみだよ。
 ……『屈してた方が楽だった』って、思わせてあげるから」
「う、あうぅ……っ」

 感情の揺らがぬ声で告げた紅葉の顔は、ただ形だけが笑っている。
 見えぬ未来と『まま』の思惑に、当てられたばかりの菜由佳のオムツは、既にもうおしっこでいっぱいになっていた。


 全く、なんて物分かりの悪い、グズなんだろうか――だからこそ、加減も遠慮もなく『躾け』てやれるのだろうが。
 『イヤ』『デキナイ』『モウヤメル』、そればかりが口癖の大きな赤ん坊は、自分の立場をよく分かっていないらしい。
 そんな自由、もう何処にもありはしない。佐橋菜由佳に待っているのは、母親である紅葉が与える『幼児化調教』の自由だけだ。

「こ、これ取ってぇぇっ!
 お、オムツがっ、ギュッてなるっ、なゆのオムツ、ぎゅっぎゅってなっちゃうぅっ!
 やっ、でるっ、またちっち出ちゃうからぁっ!?」

  折角連れてきた保育所だから骨の髄まで赤ん坊として甘やかしてやろうと思ったが、往生際の悪い子にはどうやら飴よりも鞭こそが相応しいらしい。
  行動矯正用に持ってきた拘束ベルトで、6枚にも重ねたテープ式紙オムツ――それ自体が既に拘束具のように菜由佳の身動きを緩慢にさせている――を、更にその上から、『おしっこの穴』に一番負荷がかかるように縛り付けてやった。
  すっかり筋肉も衰え、あんよすら出来なくなった可愛い脚にもベルトを括り付けている。伸ばさなければゴムの様に縮む素材は、脚もオムツもじわじわとキツく締め上げていた。

「ほら、ハイハイしないとどんどんベルトが締まっちゃうよお?
 ママに抱っこしてもらったらオムツを縛るベルトもゆるくなるから、がんばっていらっしゃい」
「い、いやぁあっ……もう、ハイハイ、できなひっ……やあぁっ、でるっ、ちっちでちゃうよおおっ!」

 後輩連中も悪ノリが上手いのか、ガラガラを持って菜由佳のハイハイを『応援』している。
 赤ん坊なら素直に喜んでついて行けただろうが、『自称・大人(笑)』の菜由佳には耐えられないほどの屈辱だったのだろう。
 すぐにハイハイを諦めて、床にへたり込んだ状態で顔を真っ赤にしてオムツをお漏らしで汚していた。
 出している間は気持ちいいのか、どんなに泣いていても大人しくなってしまっている。
 人間の精神発達では、オムツへの排便排尿だけが最も強い快楽である排泄期というものがあるらしい。
 二十五才にもなって赤ん坊と同じ段階まで幼児退行を果たしているのは全く以て滑稽と言わざるを得ないだろう。
 だが、当事者である菜由佳にはそんな自分を省みるだけの知性はもはや残っていない。
 だから――紅葉は、その瞬間さえ記録するようにした。菜由佳にもイヤでも分かるように。

「うふふ……またいい画が撮れたわね。
 ネットの反響もすごく良いわ。
 『ワガママさんのなゆかちゃんには、ままが叱るだけでオムツを濡らしちゃう位キツくしてあげてください』……だって。
 そうねえ、もっとキツくした方がいいのかなぁ? うふふ……」
「ひっ……!!
 い、いやっ……こわくしないでっ……ちっこ、もれちゃうからぁっ……」

 幸いにして携帯一つで写真も動画も撮れる時代だ。恥辱の幼児化調教にガタガタと身を震わせながらオムツにおしっこを汚す菜由佳の姿は余す所なく記録され、即座に携帯を通じてSNSに投稿された。
 『オムツっ子菜由佳の赤ちゃんdays』 と言えば、その手の趣味のヘンタイのアクセスが毎日絶えないほどの人気サイトだ。最近では下世話な週刊誌まで取り上げられており、菜由佳はちょっとした有名人になっている。
 赤ちゃんルックを着せた菜由佳を連れて散歩にでも行こうものなら、隠し撮りされた写真が掲示板に溢れかえるほどだ。
 反応はいつも同じ、菜由佳のオムツ姿がもっと見たい――そんな要望に、紅葉は最大限応えることにした。

「あらあら、そんなに泣いてちゃ、かわいいモデルさんにはなれないわよ?
 ほら、なゆちゃんも穿いてるオムツですって、みんなに自慢してあげなきゃねえ」

 アネモネウェルネス、ベビー事業部が打ち出す新商品――昨今夜尿症や失禁が中高生女子にまで拡大しているというレポートを受け、子供用と大人用の中間に当たる、思春期少女に向けた商品が開発された。
 思春期少女用の紙オムツ、そのパッケージに、紅葉が菜由佳を推したのだ。
 経営者一族の権力を振るうつもりはなかった紅葉にも、魅力的すぎる提案は会社にも諸手を挙げて受け入れられた。

「お、オムツのモデルなんて……い、いやっ……
 お、お店にっ、わたしのオムツ、見せるの、やぁあっ……」
「ふふっ、そういいながら、ちゃんとおしっこお知らせサイン着いてるじゃない?
 よくお似合いよ、オムツのなゆちゃん!」
「え、えぐっ……や、やあぁあっ……うええええんっ……!」

 両足をあげて、濡れたオムツを自ら見せつけるようなポーズを取らせる、オムツ替え姿勢。
 すっかり慣れたもので、おしっこお知らせサインが良く見える形になった菜由佳を、カメラマンは何枚も撮り続けた。

 ――屈した方が楽とも思えるほどの調教。
 その過程で、オムツを替えられている時、菜由佳が紅葉に噛みついた。

「なんでっ……なんでこんなことするのぉっ! わ、わたしっ、わるいこと、してない……っ。
 おむつも、お、おもらしも……あかちゃんも……なんで、わたしなのぉっ……ひどいっ、ひどいよおぉっ……」

 泣き方も既に堂に入っており、赤ん坊よりも赤ん坊らしく、泣きじゃくりながらオムツを替えられている菜由佳に、紅葉は答えた。

「……そうね。
 ここまで来たら、教えてあげてもいいかな。
 あなたみたいな顔の人、ずっと嫌いだったの」

 人前では優秀を繕う勘違いしたバカ女……昔、ジャマばかりされてきた。
 理由は十分、それだけだ――と言うと、菜由佳はまた泣きながら噛みついてきた。

「そ、それってっ……わ、わたしじゃないっ……。
 ただ、憎い相手に似てただけで……わ、わたしっ……こ、こんなことに……赤ちゃんに、されたなんてっ……。
 ぐすっ……ひ、ひどいっ、ひどいよ、そんなのっ……も、もう、オムツがなきゃ、おもらししちゃうのに……。
 ままじゃないと……こ、こわくて、えーんえーん、しちゃうのに……えぐっ、ふえぇっ……うえええんっ……!」

 そう言って、顔もお股もぐしょぐしょに濡らしながら叫ぶ菜由佳が、紅葉にとって一番愛おしく思えた。
 変に理性を残すよりは、ここまで壊してしまった方が、よほど可愛く見えた。

「……ふふっ、でも、そうやって情けない顔でオムツを汚してるあなたは、とっても可愛くて大好きだよ。
 もう一生、おもらしもおねしょも卒業できない、アダルトベビーのなゆちゃんは……ママがずっと可愛がってあげるよ」

 ふやけるほど親指をしゃぶり、人が見ていない所で自らオムツを汚すお漏らしの快楽を覚え、だんだんと幼児らしくヒロイン物のアニメを見てよろこぶようになった二十五才児を、紅葉がそっと抱きしめる。
 鼻をくすぐるのは、ミルクとよだれとおしっこの匂い。甘ったるい、赤ん坊独特の奇妙なフレーバー。

「ほ、ほんとにっ……? なゆ、あかちゃんで、いいの……?」
「うふふ、もちろんよ。お外でオムツも替えてあげるし、水遊びパンツで泳ぎにいくのもいいわ。
 あなたが望む以上に、ずっとずっと……恥ずかしい赤ちゃんにしてあげる」

 優しい言葉で籠絡しながら、もこもこのおむつをゆっくりと撫でてやる。
 紅葉が『まま』なんだと覚え込ませるための愛撫は、菜由佳の心をゆっくりとほぐしていった。

「う、うん……し、してっ……なゆ、あかちゃん、なる……ままの、あかちゃんが、いい……」

 オムツ越しに感じた菜由佳のお漏らしの温度が、手のひらに伝わる。
 獲物が手の中に収まった瞬間、紅葉の表情は、狂ったような笑みを浮かべていた、


 ……ほんとうのわたしは、どっちだっただろう。
 おねえちゃんだったような、きがするけど。

「ほら、なゆちゃん。おともだちにご挨拶しまちょう? 上手にできるかなぁ?」
「な……なゆは、二十五ちゃいにもなって、ちっちのおもらししちゃう……お……おむちゅの、あかちゃん……でちゅ……なゆ、お、おもらちしたらおむちゅかえてって、じぶんでいえる、いいこになるから……お、おともだちに、いれて、くだちゃい……」
「うふふ、よくできまちたねぇ……これでなゆちゃんも、保育園児の仲間入りねぇ」

 夢に見た憧れの大人は、今はもう遠い昔? 遙か未来?
 菜由佳には今日と明日しか数えられなかった。だって、まだオムツもとれないし、保育園からやり直さなくちゃいけなかったから。
 毎日おねしょで目覚め、ちっちは全部オムツにして、ままにだっこされながらぱいぱい飲んで、そしてまたねんねしながらおねしょするだけの毎日。

「うん……なゆ、あかちゃんなの……だから、ね……」
「……あらあら、本当に良い子になっちゃって」

 時々、変な気持ちになることはある。オムツの中が、ぬるぬるになっちゃうこと。
 でもそれも、オムツおもらししちゃえば、全部なくなっちゃうから。

「お、おねがい、しますっ……
 二十五ちゃいの、しっこたれなゆの、赤ちゃんおむちゅ……
 こ、こうかんして、くだちゃいっ……」

 スカートをめくって、ほっぺを赤く染めて、オムツのおねだり。
 本当は25才は大人なのに――
 そう、誰かが言った気がしたけど。

「……うふふ、いいよ。
 ずーっと、オムツのままでいようね、可愛い菜由佳さん――」

 ままが笑ってくれるから、もうどうでもよくなっちゃったから。
 ちっちゃなお友だちの遊ぶ床の上で、菜由佳は、新しいオムツの感触を想いながら、指をちゅうちゅうすい続けた――。
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Secret

素晴らしいの一言
大人の女性が幼児退行するというギャップが最高ですw

Re: タイトルなし

> 素晴らしいの一言
> 大人の女性が幼児退行するというギャップが最高ですw

心は大人なのにどんどん幼児退行に引きずられてく……ってのが理想なので
まだまだ挑戦してみたいですね
いつもコメント頂きありがとうございます。励みになります

No title

知能低下
は素晴らしいですね
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